低欲望時代の仕事の火のつけ方

パワポ一枚から日本のスタートアップコミュニティは始まった

 
70408623_479946329527648_5852487063626055680_o.jpg
 
 

2019年8月23日 WeWorkみなとみらいにて、ZEPPELIN代表鳥越と、元IBM Venture CapitalGroup パートナー日本代表 且つZEPPELIN社外取締役 勝屋久の対談イベントを開催しました。

当日は、参加者からの質問に鳥越、勝屋が答える形で会が進行されました。その時の様子をダイジェストの記事にしてお届けします!


[プロフィール]

鳥越康平 ZEPPELIN 代表取締役社長

SAMSUNG電子に入社。主に携帯端末等の最先端機器のビジネスデザインとUXUIテクノロジーに携わる。2005年にZEPPELINを設立。通信、電子機器、自動車、医療、教育など幅広い業界の事業創出を行う。AR・AI・3D・ブロックチェーンに関する新事業創出、デジタルイノベーションを推進している

勝屋久 ZEPPELIN 社外取締役

IBM VentureCapitalGroup パートナー日本代表、経済産業省IPA未踏IT人材発掘・育成事業プロジェクトマネージャーなどを経て、2010年8月に独立。株式会社アカツキ社外取締役、株式会社クエステトラ 社外取締役、株式会社マクアケ 非常勤役員、その他アーティストして活動するなど多様な顔を持つ。

 
 

低欲望時代の仕事の火のつけ方

 
 

勝屋「今日来る人相当熱量高いよね。(笑)東京の人で、お住まいがこっち(横浜)の方だったとしても、終わるのが5時半とか6時じゃん。で6時スタートって、ないよね。」


一同「(笑)」


鳥越「だから皆さん、逆にどうやって来られたのかなって。」


勝屋「すごい熱量がめちゃ高いか、なんかある。(笑)」

鳥越「なんかある。(笑)で、せっかくいらっしゃったので、ものすごい満足度を上げたいなと思っていまして。そのためにはこの場を一体感を出したいなという風に考えています。

今日話を振りますので、皆さんがお困りのこととかもどんどんヒアリングしながら。それで、勝屋さんまたは私が答えていくっていう場にしたいなと。早速、悩みをシェアしたいという方いらっしゃいますか?」

Aさん「えっと、Aと申します。」


(拍手)

 
 

きっと近くにいるはずの、同じ熱量を持った人と繋がりたい

Aさん「僕は本業以外で、社外でこの辺の企業の若手中堅でグループ作って、ちょっとおもしろいことやろうと最近しています。

仲間を集う時に、Facebookとか一般的に使うんですけど、結局それを使ってないとつながれないっていうのも問題だと感じています。

あとは、オフラインでは近い距離にいらっしゃるはずの人ともなかなかつながらないっていうストレスを実感しています。」

 
 
IMG_9850.JPG
 
 


勝屋「ちょっと聞いていい?グループを作る目的は何だろう、Whyは何だろうな。」

Aさん「えっと、有志なんですよね。予算とか持っていなくて。大手企業でミドルがいて、ベンチャーさんみたいに動けないから、モヤモヤしている若手が集まって、外だったら何かできるんじゃないかとか。

ゴールとかははっきり決まってないんですけど、でも意外といろいろできちゃうんだなっていうので、やりたいことやろうよと。」


勝屋「いいね!」


Aさん「ちょっとモヤモヤしているんですけど。(笑)」


鳥越「幕末の志士みたいな感じ?」

勝屋「そこまで戦いを挑んでいるわけじゃないと思うんだけど。(笑)」


Aさん「例えば、アイディアソンみたいなイベントをやるとか、おもしろい人呼んできて話を聞こうとか、グラレコ講座をみんなで受けようとか、なんでも。」

勝屋「たぶんこれって、正解がないと思うんですよ。この世には。だから、もしかしてこの中で正解が出ちゃうかもしれないね。(笑)」


鳥越「勝屋さんもともとIBMで働かれていらっしゃったじゃないですか。その時に何かしたい!ていう感覚はありました?」

勝屋「まったくもって同じでした。僕は同じように、当時37歳でコーポレートベンチャーキャピタルっていう仕事をさせてもらって、スタートアップの社長と会っていたんです。投資家とか。


そうしたら、目の輝きがキラキラしていて、大企業の社長とか、役員とかよりもね、目のキラキラ加減が違ったんですよ!

僕出世コースを目指していたんだけど、途中からだめになっちゃって、どうしたらいいかなって思ってパチンコずっと行っていて、それでだめだめ会社員だったんだけど、外にキラキラがあっちゃったんですよね!

 
 
IMG_9760.JPG
 
 

だけど、すごい悩んだのは、彼らと会って、自分は起業なんかできないしなぁと。逆に自分と向き合わなきゃいけなくなっちゃって。

でもそんな中、僕の欲求は仲間と一緒に好きな人を集めて、好きな経営者とか好きな投資家だけ集めたいというちっちゃい欲求だったんです。当時SNSがなかったからがむしゃらにパワーポイント1枚書いて、メールで送って、、、

それが、今のスタートアップ業界のエコシステムにつながっているじゃないかと勝手に思っちゃってます。実は。普通の名もない会社員がはじめたというのがポイント。

心からワクワクする方法で発信をすれば、自然と人はついてくる

勝屋「発信するっていうので今流のやり方っていうのがあると思うんですよ。SNSで、LINEの方がいいとか、ツイッターがいいとか。

自分の熱量で自分が楽しい状態でいれるかどうかが。僕もう、それしかなかったですね。あと人の紹介。

いい人がいたら紹介してくださいと。自分がやりたいだけで、それが会社でできなかったんですよ。


Aさん「できないですよ。」

勝屋「できないですよね!諦めたの。十数年前だけど。

結果いま、会社員時代より身も心も自由で楽しい人生を過ごしてます。(笑)IBMに入ったから今があるっていうので大感謝ですけど。でも社外の人たちの方が刺激もあったし、変なしがらみもなく、コミュニケーションするのも楽しかった。

なので、自分の熱量を上げてわくわくを上げていく、っていう感じで、もうとにかくベタなやり方。(笑)」


鳥越「勝屋さんは、最近こういうのあえて言わなくしていますけど、日本のほとんどの経営者とつながられているので。」


勝屋「いやいや。最近はもうぜんぜん。特に若い起業家は知りませんよ。長年のスタートアップ関連友人は上場したり、投資で成功したりしていることが多いけど。。。」


鳥越「だから、何か困ったら勝屋さんにご相談されるといいかもしれない。ただ、その時は自分の熱量が大事。そうしないと勝屋さんのハートに響かない。(笑)」

 
 
IMG_9796.JPG
 
 

勝屋「わがままなんで。(笑)頭で行動ができない、心でしか行動ができないから、突き動かされないと何も…。よくあの人を紹介してくださいってお願いされるんだけど、心が動かないと何もできない。

今話をされたAさんの熱量はかんじますよ。」

何が言いたいかっていうと、一人ひとりの熱量の上げ方が違うから、解がわからないですよ。Aさんの熱の上げ方、なんでもいいですよ。」

鳥越結局どんなスキルがあろうが、どんなビジネスモデルを作ろうが、自分のベクトル、自分が外にインサイドアウトできなかったら、外から自分に戻ってきたときに何も起こらなくて。

自分の中から外に何かを発せることができれば動くんですけど、ただそれがないと、スキルだけが身についていって、空回りしちゃうっていうのは起きますよね。

って、私もそんなこと言いつつも、いつも泥沼にはまったりとか、真っ暗なトンネルに…。」

「闇の自分」も「光の自分」も本質は同じ。客観視できるかが大切

勝屋「この間泥沼にはまったよね。自分がやりたいことやるって覚悟がいるよね。(笑)会社自体が苦しくなる時だってあるのよ。でも、でもね、喜びもめちゃ大きくなるのよ。」

鳥越「抜けたときは本当やばいですよ。今私なんかもう、ちょっと前まですべてがジョーカーみたいなカードで、もう八方ふさがりだったのが、全部ホワイトカードになっちゃって。

キラキラしちゃっていて。何やってもいけるわ、みたいな。」

勝屋「闇があるじゃないですか。闇の時代があって光の時代になって、また闇の時代がってこれがずっとスパイラルがあって、スパイラルが大きくなってくる。(笑)

で、僕の会社員時代はそれすらもわからなくて、無意識状態。会社員時代と今、どっちが良いか悪いか。正解か正解じゃないかって話ではないですが。。。」

で、僕の会社員時代はそれすらもわからなくて、無意識状態。どっちがいいかわからないですけど。」

鳥越「このスパイラルに乗らないと、つらいですよ。永遠とこう、ぐるぐる同じところを回っているような感覚。あれはもう、早くやめたほうがいい。

私自身が、この3か月前が人生で一番しんどかったですよ。」


勝屋「僕はそんな鳥越ちゃんをみて大チャンスだなと思った。(笑)」


一同「(笑)」

 
 
IMG_9745.JPG
 
 

勝屋「僕は絶対わかっていたよ。鳥越ちゃんがうまくいくっていうことは。

そのプロセスを超えればもっと器がでかくなるし、何か大きいことができるんじゃないかっていうのがわかっているから、みんなそうなんだけど本当は。


僕はたまにあるんだけど、自分はだめだなと思うときあるじゃない?その時に、僕はだめだなっていうことを客観視できているんですよ。

やばい人格がいるわけ。ダークサイドな人格がいるわけ。

人間って必ずいろんな人格いるんだけど。そういう人格を客観視できると、プロセスは辛いこともあるけど”中庸”でいられる。

今、こういう状態。今ちょっとノリノリの状態とか。今ちょっと悲しい状態とか。人間って感情が動くじゃないですか。それにまかれちゃうんですよね、とくにネガティブな人間って。


それか、まかれないように面倒くさいから蓋をして、僕の会社員時代みたいな感じで無関心でいる。


夫婦喧嘩したときに面倒くさいなみたいなのあるじゃない?

そういう「面倒くさい」という感情を自分で客観視できていない人が結構多いのかなって思う。僕もまだまだできていないけれども、できるようにしていくと、闇の自分も光の自分も同じなんだなっていう風になる。それが重要。闇の部分も切り離さず感じていくと、光に変わる。ちょっと難しいんですけど。


鳥越「そんな風になると、自分のまわりのことがものすごく動き出すんですよね。それが”中庸”でいるということなんですね。」

 
Zeppelin Inc.Comment