2週間で調査とプロトタイプはかつてないスピード

 
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熱量高いまま前進していけた、稀有な成功体験

株式会社NTTドコモは、全日本空輸(ANA)と共同で、羽田空港で車椅子やベビーカーにアプリと連動したタグを取り付け管理する実証実験を行いました。
空港内に無数に散らばる備品を管理することで、空港スタッフが「備品を探しに行く」手間を省き、業務効率化を高めることが目的です。
ZEPPELINは、NTTドコモのAndroidスマートフォン内に搭載される、空港スタッフ専用アプリの開発・設計に携わりました。

―まずどのようなプロジェクトだったのか、背景も含めて伺えますでしょうか?

背景として、2016年4月に我々のチームで最初に手がけた、「神戸市ドコモ見守りサービス」というプロジェクトがありました。BLEタグを活用したお子様向けの端末です。お子様はスマートフォンを持つのがセキュリティ面や金銭面で難しいけれど、これであれば簡単に配布が出来て、お子様の位置情報も確認できるというものです。その時点では、人の位置を把握するサービスを作るのがメインでしたが、いずれはモノにもリーチしていきたいと思っていました。

そんな時に、ANA様より空港の車椅子とベビーカーについて、適正に管理しようと努めているものの、それでも管理がしづらいという悩みを抱えていて、どうにか解決出来ないか?というご相談が入りました。

たしか2016年11月頃だったと思います。神戸市の時の実績を生かしてBLEダグを使った所在確認ができるサービス開発が出来そうだ、という確信がありましたので、ZEPPELINさんにご相談させていただき、すぐにプロジェクトが始まりました。

―ZEPPELINにご相談いただいたのは、元々どなたかが繋がっていたのですか?

そうですね、他の部署でZEPPELINさんとご一緒させていただいて「よかった」と聞いた者がおりまして、それでぜひご一緒したいという話になりました。

―結構口コミからご依頼頂くことが多い気がします。

ほぼ口コミでしたね。非常に優秀な方達が多いということで、我々新規事業をやる部隊としては、人のリソースが少ないんです。なので優秀な方とご一緒させて頂いた方が速く出来るし、良いものも出来るのではないか?というところで選ばせていただきました。

―ちなみに他のデザイン会社も候補としてございましたか?

何社かありました。ただ若干個人的にZEPPELINさんとやりたい、という思いが強かったのは事実ですね(笑)。

 

徹底的にユーザーに寄り添ったプロジェクトの全貌

 
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―プロジェクトは具体的にはどういうところから始めたんですか?

まだ11月の時点では、ANA様にご訪問をすることすらしてなかったのですが、仮説としてこのタグをつければ絶対安く確実にできる、というのが直感的にあったんです。従来だと、話を聞きに言って「じゃあこういうのどうですか?」と、徐々に提案していくと思うのですが、この案件はもうゴールが見えていたので。アプリのデザインまで作り持って行きました。


―そのアプリのデザインを、ZEPPELINが制作したわけですね。

はい。初回提案の段階でアプリのワイヤーフレームが出来ているというかなり変わったケースだと思います。



―熱量が高いままそうして突き進められた要因というのは、なんだったのでしょうか?

かなりZEPPELINさんにご協力頂いたことが大きかったと思います。現場の方の気持ちになって、実際にロールプレイングするのをモットーにしていらっしゃって、スタッフの方だったらこう思うだろう、という仮説を立ててくださる。あと一番驚いたのは、ZEPPELINさんと初めて会う前に、「もう空港に1日張り付いて見てきました」とおっしゃられたのです。それにはすごくびっくりしました。

我々もさすがにその時点では、空港の方がどういう仕事をしているのか、そもそも羽田空港ってどういう作りをしているのかがわからなかったのですが、そこも入念にリサーチしていただきました。ZEPPELINさんに会った瞬間に、仮説がこうなんじゃないか?というのが出来上がっていたのです。あ、それだったらもう前のめりで提案に持って行っていいな、という確信を得られましたね。


―ZEPPELINとしても非常に速く、密度が濃いプロジェクトでした。短期のプロジェクトではあったけれど、特に大きなトラブルもないし、非常に良いコミュニケーションが出来たと他のメンバーも申しておりました。

現場スタッフの方とアプリ導入の意思決定をする上層部がかなり離れていたので、我々外部の人間がスタッフの方の声を聞きやすかったというのはありました。

―逆に外部だからこそ、出来たことだったのかもしれませんね。

空港スタッフの方々はこう動くので、こうしたらいいと思います。ということを言うと、一旦反対はされるのですが、現場に聞いてみたらやっぱり「そうだった」というのが実際に何個かありましたね。

 

別の会社とは違う。良い意味で。

 

―弊社としてもユーザー体験を一番大切にしていて、クライアント様ももちろんですが、その先にいるサービスをご利用されるお客様の顔や行動を思い浮かべながら、サービスを作ることが一番大事ということを言っています。

実際にロールプレイングしてみたりもしました。スタッフの気持ちになるために、ここでやって見ましょうと、寸劇みたいな形でやられていて。こういう風に使うんじゃないか?というのをきちんと発想させるために、なりきって劇をするというのをやりましたね(笑)。そこまでやるんだと思いました。


―そのようなアイデアは弊社がご提案させて頂くことが多いのですか?

そうですね。やはり我々だとお客様目線になろうと思っても、まず現場に行こうという思考に至るまでに結構時間がかかりますし、まして寸劇やろうなんて思わない。現場の方の目線を見た、というのがご協力いただいたおかげで確信に近かったので、強くお伝えが出来たと思います。

―プロジェクトを通してのZEPPELINの印象はどんなものですか?

基本的にはやはり優秀な方達だなというのがあって、UIUXをかなり大事にしてるんだなというのは思ったところです。意見いただく時にこうしたほうがいいんじゃないか、というのを理由を持って決めてらっしゃるので、軸を持ったフィードバックをいただけたりして。結構、他だと大体1、2往復くらいで最初に案だしてきて、それのフィードバック返して、また納品されて終わり。みたいケースが多いんですけど、ZEPPELINさんは「いやいや、そうじゃないんじゃないですか?」と意見くださる。それはあんまり言われないかと思いますね。

言われたほうが我々としてもいいので。それは別の会社とは違うと思いますね、良い意味で。それもあってすごく納得したものができたと思います。

 

利用者の8割が満足。過去3年振り返ってもなかなか無い成功体験

 
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―プロジェクト後、導入されてからの評判はいかがでしたか?

アンケートをとっていて、非常に好評でした。157名中、123名から非常に好評だと。34名はあまり良くない評価を出してはいるのですが、アプリのせいではなくて、タグが付けられていないなど他の要因に引きずられている気がします。結果は8割くらいが満足だと。残り2割もアンケートの細かい内容みると、決してBADというわけではなかったですね。


―評判はよかったのですね!では、全体を通してプロジェクトのご感想を伺えますでしょうか?

最初の時間がすごく加速してできたので、なかなかこんな成功体験はないです。他の案件でも似たようなやり方ではやろうと思いますが、必ずしもZEPPELINさんとやれたりはしない。あと条件が違ったりするので・・。ここまでうまく出来ることは正直なかなかないですよ。


―過去3年振り返ってみてもですか?

無いですね。UI・UXは言ってしまえば、誰でもそれっぽくできてしまうので、それっぽく。そのせいだと思うのですが・・企業の上層部の方達はあまり重要性を理解されてないかもしれません。現場サイドから使いづらいと言われるのは我々なので、ぶち当たる壁でもあります。

振り返ると11月1日に始まったと言いましたが、11月28日にANA様に提案しに行ってるんですよ。その過程で、2週間で現場調査とUIの作成まで終わってるって・・これを2週間でやるのは、とてもじゃないけどできないですね。

 

実績

多彩なサービスを系統化して使いやすさと見やすさを実現
株式会社NTTドコモ、dポイントアプリ

利用者80%以上が満足。IoT技術で空港業務効率化に貢献
株式会社NTTドコモ ANA×BLEプロジェクト

Zeppelin Inc.