「お金はそもそも、仮想なんだ」Vol.2

 
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ブロックチェーンとは一体、何なのか?

仮想通貨を発掘するってどういうこと?

 

鳥越 今回イベントに参加された方の中で、あまり詳しくない人もいるのではと思うのが、「マイニング(発掘)」です。

 

本間 マイニングには誰でも参加できて、誰でも撤退できます。私がやろうと思ったら、すぐここで「ビットコインD」をダウンロードして実行すれば、「マイナー(発掘する人)」になれるわけです。

ただマイナーたちは、ボランティアでマイニングしているわけではなくて、ビットコインをもらうためにやっています。

 

鳥越 具体的には、どういうことをやるのでしょう?

 

本間 ある難易度の問題を解くんですが、大体10分かけて答えが見つかるようなパズルを解いているんです。10分以内にパズルを解いて、見つかると、その人にビットコインが50入ります。

それをただひたすら10分毎にやっているんです。

 

鳥越 その見つける作業をマイニングというんですね。

 

本間 そうです。そしてビットコインはあらかじめ総量が決められていて、上限が2100万になるようにプロトコルで設計されているし、ビットコインDに記されています。

 

鳥越 確か、ビットコインにはオリンピックイヤーに訪れる半減期というのがありますね?

 
 
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本間 そうです。現状では50ビットコインもらえるのが、4年経つと25ビットコインに半減し、また4年経つと、12.5ビットコインになり、さらに4年後に半分になってと、4年で半分ずつ量を減らしていくように設計されているのです。

これを半減期と言います。

 

鳥越 発掘できる量が減っていく、ということですかね?

 

本間 そうです。ビットコインの総量を定めて、それを超えないようにしているんです。なぜかと言うと、普通の通貨は時間が経てば価値が下がっていくようにできています。

 

鳥越 価値が下がっていく?

 

本間 例えば私が1億円持っているとします。しかし10年後には1億円という通貨の購買力は下がっていきます。例えば私が明治の人で、100円持っていたら色んなものが買えました。

でも今100円で買えるものは限られます。そもそもお金というのは、実は購買力が徐々に下がる仕組みがあります。

 

鳥越 確かに。

 

本間 なぜそういうことが起こるかというと中央銀行がたくさん刷ってるからです。中央銀行がたくさんお金を刷れば、相対的に購買力は減るはずじゃないですか。

 

鳥越 刷れば刷るほど通貨が余ってきますからね。

 

本間 政府はいくらでもお金を刷れるので、ひいては我々の持っている貯蓄の価値を減らすことになるわけです。ところが「金(Gold)」だけはそれができない。総量が限られているからです。

ビットコインはその原理を使い、あえて上限を2100万になるようにしてあるんです。

 

鳥越 なるほど。そのために上限があるのですね。

 

本間 4年経つと発掘量が半分になっていくようにする事で、未来のあるタイミングで2100万に到達するようになっています。

 

「ブロックチェーン」とは?

 

鳥越 ではブロックチェーンとは何か教えていただけますか?

 

本間 先ほどの話でマイナーがマイニングしている10分間、その時間に集まる様々な取引の塊のことを「ブロック」と言います。

 

鳥越 はい。

 

本間 そして、このブロックを次の10分間に一括して承認します。この承認のためのキーを探し出すことがマイニングですね。ブロックを「ハッシュ関数」という関数によって64桁の数値に置き換える。

そして、ブロックが追加される度にハッシュ関数をかける。ここで何が出てくるかわからない、という特徴を生かして、宝くじを当てるようなことをするわけです。

 
 
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鳥越 宝くじを当てるようなこととは?

 

本間 その時にたまたま最初の十数桁で、0が揃っているような数字を見つけた人が当たりとなります。その小さい数字を見つけるという、宝くじに当たるかのような意味のないことをひたすらやるんです。

 

鳥越 そして、そのマイニングによってブロックの「承認」が行われる。

 

本間 はい。これらの承認されたブロックが(チェーン状に)連なっているのでブロックチェーンと呼んでいます。

 

鳥越 ブロックチェーンが改ざんに強い理由はなぜでしょう?

 

本間 取引をたくさん詰めたブロックが10分毎に次から次へとできます。それは、順方向には進めますが、逆方向には戻れません。改ざんしようとすればものすごいコンピューティングパワー必要となります。

 

鳥越 はい。

 

本間 なぜなら、ビットコインには2009年から始まった、全取引が書かれていて、それだけの取引履歴を持ったデータを世界中のコンピューターが同時に持っているわけです。それは改ざんできません、という仕組みなんですね。

 
 
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鳥越 ちなみに、そのマイニングは誰も当たらなくて承認されないということはないのでしょうか?

 

本間 そのために、難易度調整を適切に行います。例えば、マイナーが次々参加してくるとします。そうするとコンピューティングパワーは上がるので、難易度を1つ増やす。つまり0を増やします。

それとは反対にマイナーが撤退すると、コンピューティングパワーが下がるので難易度を下げる。ということを2週間ごとに行なっているんです。

 

鳥越 それで誰かが必ずマイニングできるようにしているのですね。

「ビットコインD」にすべての法則が書いてある

 

鳥越 ちなみにその難易度の決定は誰が決めるんですか?

 

本間 そういったことが全てビットコインDに書かれてるんです。ビットコインDというソフトウェアを実行すると、プロトコルどおり淡々と実行されていきます。

ですから、マイナーは何も考える必要はなく、何も考えずにビットコインDを走らせればいいだけなんですね。

 

鳥越 そういう仕組みなんですね。

 

本間 ビットコインDというソフトウェアを作ってる人たちがすごい優秀な人たちで、彼らはプロトコルも考えるし、ソフトウェアもアップデートするし、そこは大変な作業なんですけどね。

 
 
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鳥越 ちなみにそのビットコインDは、書き換えられたり、いじられたりしたことはないんですか?

 

本間 絶えず更新されていて、それは「GitHub」に全部公開されています。

 

鳥越 なるほど。ならば問題はないということですね。

 

本間 大体は問題ないんですが、実は最近バグがあったんですよ。それが深刻なバグで、2100万という上限を取っ払えるような、かなりまずいバグでした。ただそれは未然に防ぐことができました。

ですからビットコインも、未来永劫に動き続けるかという保障の限りではなくて、きわめて実験的なプロジェクトだといわれています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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